外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社は、大手製薬会社は、新製品を追加することよりも現状の製品ラインナップの品質向上により力を注いでおり、営業部門やビジネスインテリジェンス、品質保証といった分野で採用活動を活発化させているというコメントを発表した。同社の採用動向レポートによると、メディカルアフェアーズ、医療機器プロダクトマーケティング担当者、マーケティングコミュニケーションなどの分野で、優秀な候補者の需要が高いことが示されている。

 また同社のマネージング・ディレクター、ジョナサン・サンプソンは次のように述べている。

「医師をはじめとするステークスホルダーと関係を構築するためのメディカルサイエンスリエゾンという職種が新たに生じています。製薬会社は、KOL(キーオピニオンリーダー)とのコミュニケーション強化のためにサイエンススタッフの拡充を図ろうとしています」

 さらに、医療機器会社では引き続き、マーケティング&セールス担当者の採用を拡大させており、研究開発部門でも活発に人材を採用している。

「絶えず新製品が発表される医療機器業界では、医療機器プロダクトマーケティングのスペシャリストが求められています。有能な営業担当の需要は非常に高いため、大手の中には、製薬、自動車、化学、食品といった関連業界から、将来性のある人材の採用を検討する動きも見られています。安全性の向上、有害事象の管理、市場フィードバックを収集して製造業務の改善に役立てるための報告プロセスの開発を担う、医療機器GVP(医薬品の製造販売後における安全管理の基準)スペシャリストの需要もさらに高まっています。

 また、PR/マーケティングコミュニケーション担当者の需要も高まっています。新興企業や、大手から新たに独立したベンチャー企業で特に需要が高く、新製品のブランディング業務やコンサルティング業務経験者が最も求められています。新薬の上市が減り、焦点が既存製品のシェア拡大に移っているため、ビジネスインテリジェンス/分析プロフェッショナルがより求められるようになっています」(サンプソン氏)

 こうした新たな職種については、若手候補者でも、やる気があってコミュニケーション能力が高く、マルチタスクをこなしてきた実績があれば、採用には有利に働く。また、、製品リコールの仕組みについてのノウハウと対応経験を兼ね備えた法務関連業務経験者が最も有利となっている。候補者の傾向という点では、大半の企業ではビジネスレベルの英語力を要するため、英語での面接を実施するようになっているようだ。
                                                  【newsbiz.yahoo】